Greetings
センター長挨拶

センター長 竹内比呂也  現在、私達は、グローバル化や情報化の進展、少子高齢化などの社会の急激な変化に伴う予測困難な時代を生きています。社会が大学に求める役割は多様化・高度化し、大学教育が果たすべき役割は質的に転換したと言われています。
 このような状況の下、千葉大学は、知識基盤社会の中で生涯学び続ける力を備えた「考える学生の創造」を目的にアカデミック・リンク・センターを設置しました。本センターは、教育活動・学習支援・コンテンツの近接による教育・学修支援の高度化という新しい概念「アカデミック・リンク」を提示し、様々な教育・学修支援の取り組みを進めてきました。
 平成27年7月には、これまでの活動を発展させて、教育・学修支援の専門性を備えた人材養成に取り組むこととし、文部科学大臣により教育関係共同利用拠点として認定(※)を受け、新たに“アカデミック・リンク教育学修支援専門職養成プログラム Academic Link Professional Staff Development Program for Educational and Learning Support:ALPSプログラム”を開始しました。
 ALPSプログラムは、これからの大学に必要とされる新たな専門的職員として、「高度な実践力」と「体系化された関連知見」と「新しい教育の開発・企画力」を有する教育・学修支援専門職の確立と養成を行うことを目的とした研修プログラムであり、これまで、研修会として年5回のALPSセミナーと年1回のALPSシンポジウムを実施するとともに、「教育・学修支援専門職」の職能を体系化・可視化するための「教育・学修支援の専門性に必要な能力項目・能力ルーブリック」の開発に取り組み、実践的かつ体系的なSDプログラムの構築を進めてきました。具体的には、大学での教育・学修支援の専門性に必要な知識・能力を7つの領域、25の項目、180の行動特性から構成される能力項目と、領域ごとの水準を4段階で記述的に示した能力ルーブリックからなる「教育・学修支援の専門性に必要な能力項目・能力ルーブリック(試案)」を開発するとともに、この能力項目・能力ルーブリックに基づいた体系的な研修プログラムを履修証明プログラムとして構築しました。能力項目・能力ルーブリックと研修プログラムの対応関係をカリキュラムマップとして示すことで、教育・学修支援の専門性を高める内容になっています。この履修証明プログラムは、平成29年度から本格的に実施する予定です。「学生の学びをどのように支援するか」は、大学教育の重要な課題であるにもかかわらず、各専門分野や各大学で事情が異なるという理由から制度化・体系化が難しく、長い間、職員の経験的に培われた知識やスキルに委ねられてきました。ALPSプログラムが、教育・学修支援の専門性の向上を目指す全国の大学に活用され、ひいては我が国の大学教育の質的転換と高度化の促進に資するものとなるよう、最善を尽くしたいと思います。

千葉大学アカデミック・リンク・センター長
竹内 比呂也

※「教職員の組織的な研修等の共同利用拠点《教育・学修支援専門職養成》」:平成27年7月30日から平成29年3月31日(平成27年7月30日付認定)
 「教育・学修支援専門職を養成する実践的SDプログラムの開発・運営拠点」:平成29年4月1日から平成34年3月31日(平成28年7月29日付認定)